マルチレベル・マーケティング(MLM)、ネットワークビジネスはなぜ「悪者」なのか(その1)

ディストリビューターの行動とメディア

いきなり結論ですが、このビジネスが悪者にされる第一の理由は、ビジネス拡大のために行われるディストリビューター(代理店)の行動が、不快な印象を与えたりトラブルを引き起こしたりしていることにあります。

これは大いにに我々ビジネスを行っている代理店側(このBlogでは「ディストリビューター」側とします)に問題があります。負の連鎖を起こしてしまうコミュニケーションの下手さや、「どこでも”勧誘”する」下品さ、あげていけばキリがありません。

どうしてこうなってしまったのか?どうすればいいのか?などについては別の記事でゆっくりと書いていきたいと思います。

この記事ではもう一つの「メディア」による印象について書いていきます。

本、新聞、ニュース、Webメディアなどなどメディアは増えましたが、メディアの影響は強いです。決して「メディアが我々にとって悪」というわけではなく、「公の目に晒されるものは公理であり正解である」といったバイアスがかかりやすいため影響は強いです。

メディアがMLMを悪者にしてしまう構図

商材とビジネスモデル

ビジネスプロセスの分類方法には数々ありますが、「商材」と「ビジネスモデル」は大きくそれらに関係します。MLM/ネットワークビジネスも同様です。
メディアがMLM/ネットワークビジネスを悪く書くときは、大抵、会社や商材が「詐欺」案件です。しかしこの時の多くは「商材」と「ビジネスモデル」を分けずに書かれてしまいがちです。

「この商材で商売は無理だろう」「この話は詐欺だろう」でもビジネスモデル=販売方法がMLMだと「マルチ商法で被害者」と表現されがちです。

商材が詐欺ということについては今後「MLM/ネットワークの見分け方」として詳しく書いていこうと思いますが、詐欺案件は「連鎖販売取引」という多段階代理店方式を経ずしても破綻しているだろうことを、あたかも「マルチ商法によってトラブルが起きた」と読み手がとってしまうように書いてしまうことです。

典型的な詐欺事件は「円天」です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/エル・アンド・ジー

一言でいうと「どこでも買えそうなものを販売して、コミッションを通貨ではなくその会社内のみで通用する「ポイント」で支払うという「商材」でした。

一般企業でも営業さんが販売インセンティブを「社内ポイント」で支払われていたらおかしいと思うでしょう。MLM/ネットワークビジネスとは関係ないポイントです。

しかし世間では「マルチ商法は悪」を強く印象づけました。この手の「商材」と「ビジネスモデル」がごちゃ混ぜになっているメディア報道は少なくありません。

特殊な例の一般化

例えばこのような記述があります

孤独な人は、マルチ商法や違法な宗教に狙われやすいため、お金だけでなく、家族や友人との絆を失ってしまうことがあります。

マルチ商法や違法な宗教を信じてしまうと、心配した周囲に「そんなことで儲かるわけないよ」「友達をなくすよ」と言われても、聞く耳を持ちません。

(中略)

マルチ商法は、簡単に稼げると言う幻想を抱かせることで、違法な宗教では、信じればあの世で救われると信じさせることで、②の安全の欲求を満たせるのではと期待させます。

(「なぜか感じがいい人の聞き方」藤本梨恵子 明日香出版社 第10刷 p116-117)

何の前置きもなく、「承認」の章にてこのように記載されると、読者は「ああ、そういうものなんだ」と思うでしょう。

もちろん「簡単に稼げます」とディストリビューターが口走る説明会が無いとは言えません。しかし私が参加したことがある複数の会社でそのような説明があったことは一度もありませんし、聞き手がどう捉えるかは別として、そのように想起させる誘導もありませんでした。

このように特殊な例、もしくは想像にてメディアに一般化されて「悪者」と記載されると、その考え方は非常に広まりやすくなります。

多くの方が影響を受けるメディアの「商材とビジネスプロセスの混同」と「一般化」は修正されていくことを強く望んでいます。もちろんディストリビューター側の意識も高める必要があります。

多くの方が利用する無料イラストの「いらすとや(https://www.irasutoya.com)」でも「マルチ商法」のイラストはこれですから・・・

MLM/ネットワークビジネスをとりまく「商材」の問題点はここに記載してあります。

まとめ

これまで述べたように、マルチレベルマーケティング(MLM)やネットワークビジネスに対するネガティブなイメージは、ディストリビューターの行動やメディアの報道方法に起因する部分が大きいです。メディアが商材とビジネスモデルを混同し、特殊な例を一般化して報じることで、誤解が生じやすくなっています。

一方で、ディストリビューター自身も、誠実なビジネスを展開し、消費者に対する正確な情報提供を行う努力が求められます。正しい情報と健全なビジネス慣行を通じて、MLM業界全体のイメージ向上を図ることが重要です。

これからも、商材とビジネスモデルを正しく理解し、ディストリビューターとメディアの双方がその責任を果たしていくことで、MLMが健全なビジネスとして認知され、広まっていくことを願っています。

MLM/ネットワークビジネスの未来は、我々全ての行動と意識にかかっています。

MLM成功の鍵: 商材選びの重要性とは

以外と商品のことを考えない人が多い

今回は「商材」に注目してみましょう。MLM(マルチレベル・マーケティング)やネットワークビジネスは、個人が企業と契約し、自分の組織の売上に応じた報酬を受け取る仕組みです。

人から人へ伝わる形が特徴的であるため、つい「その人」や「その話」を信頼できるかどうかだけに意識が集中しがちですが、実際には「運営会社」や「扱う商材」をよく調べることが重要です。

これらの情報をチェックすることで、参加しようとしているビジネスが信頼できるものか、逆に成功の可能性が低くリスクの高いものかを見極める手助けとなります。

では見極めの方法とは?

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マルチレベル・マーケティング(MLM)、ネットワークビジネスはなぜ「悪者」なのか(その2)

なぜディストリビューターは嫌われるのか

MLM/ネットワークビジネスのディストリビューターだと名乗って「素晴らしいですね!」と言われることは今の日本では残念ながらありません(苦笑)

私は堂々と自分のやっていることを告げる方が良いと考えているので、初対面の方でも「お仕事はどのようなことをされているのですか?」と聞かれると正直にお答えします。

実際にMLM/ネットワークビジネスをやっている方は、自分の仕事をどう伝えているのでしょう?

  1. 扱っている商材そのものを答える
    (例) サプリメントを販売(扱って)います。格安SIMを販売しています。など
  2. 扱っている商材の分野を答える
    (例) 美容・健康関連の商材を扱っています。通信・IT関連商材を扱っています。など
  3. その商材を使ってやっている仕事を答える
    (例) 美容のコンサルタントをしています。IT関連のビジネスコンサルです。など
  4. その商材によって得られると思うゴールを答える
    (例) 人々のより一層の美の追求をしています。より自由な生き方をお伝えしています。など
  5. 怪しげにごまかす
    (例) なかなか一言では表せないのですが、是非あなたにも良い情報だと思います。
    別途お時間とれますか?など

お気づきの通り、1. 〜 5. の順番で表現が曖昧になり、どんどん「怪しさ」も増していきます。3. 以降は誤解さえ招くかもしれません。

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Networking Tips このBlogについて

日本では「ネットワーク・ビジネス」「マルチレベル・マーケティング」、海外では「ダイレクト・セリング(Direct Selling)」とか、「ソーシャルセリング(Social Selling)」とも呼ばれるビジネスがあります。

一言で言うと「紹介者を介した製品流通」です。

紹介者は流通量に応じた報酬を会社から受け取ります。

個人が製品の販売権を持ち、会社組織のようにチームを組んでボーダレスにビジネスを行えることは、これからの社会の変化に非常に合致したことだと考えています

しかし一方で

「それってマルチ商法でしょ?違反でしょ?」
「友達に買わせたり、仕事させて稼ぐやつ?」

という意見をいただいてしまうこともまだあります。

このビジネスに取り組んでいる方々の勉強会やビジネス・トレーニングでこれらに関して「反論処理」と称して、そういう意見への対処方法を教えることも多いですが(私も習いましたし、教えました)、心理学的に相手の感情を逆撫でするような返答例も多く、よりトラブルの元になってしまっているようにも見受けられます。

このBlogでは、ネットワーク・ビジネス(NB)、マルチレベル・マーケティング(MLM)(ここでは総称してMLMと呼ぶようにします)が抱えている問題点や、どうしたら一般に受け入れてもらえるのかについていろいろ書いていきたいと思います。